[最終更新日]2021年9月8日 [読了目安]こちらの記事は5分程で読めます
白神山地に憧れを抱く30代OLが、2日間で十二湖とブナ林散策道を目指す旅行記を2回に分けて綴っています。
▼参考:白神山地#1日目
今回の2日目は、十二湖近くの温泉宿から西目屋村のブナ林散策道を目指します。
今日こそ世界遺産・白神山地のブナ林を歩くぞ~~!
移動中に偶然見つけた大行列のトウモロコシ販売所や、ブナを使った素敵な製品を作っているブナコ工場などもご紹介します。
1. 大行列ができるトウモロコシの名は“嶽きみ”
この2日目は、宿泊していた十二湖近くの温泉宿から、世界遺産の中にある『ブナ林散策道』を歩いてみたいなと思っていました。
Googleマップやカーナビを見るかぎり、十二湖の近くの県道28号線(通称:白神ライン)を進めば良さそうだと思っていたのですが…
ここでまた、リサーチ不足発覚!
白神ラインは冬期通行止めですが、この時8月の初旬で“通行可能”にも関わらず「オススメしない」との情報を発見。
どういうこと???
ネットの情報だとよく分からなくて、宿の方に聞いてみました。
すると、、、
「白神ラインですか?!おすすめ出来ないですねー。」
「未舗装の砂利道で山をいくつか越えるので、時速2~30kmで走り続けて3時間くらいかかりますよ。」
「遠回りに見えるけれど、岩木山の方から周った方が早いし運転しやすいです。」
というアドバイスをいただき、白神ラインを通るのはやめました。
■補足
後日、“白神ライン”を運転された方の動画を発見したのですが、宿の方がおっしゃる通り未舗装ガタガタ道でした。
自然豊かで良いなと思う反面、対向車に出会いたくないなーと願いながら運転する感じの山道だったので、レンタカーで突き進まなくて本当に良かったと思いました。
カーナビに案内してもらいながら、岩木山の周囲を進んでいきました。
のどかな風景が続く中、チラホラ「嶽温泉(だけおんせん)」や「嶽きみ(だけきみ)」の看板が出現。
「嶽」推しだなぁと思いながらも、目指すはブナ林なので無視しして進んでいると、
「嶽きみ(トウモロコシ)」の販売所と、のぼりがたくさん並びだしました。
トウモロコシロード出現です!
最終的には道路の両脇にビックリするくらいたくさんの車が路駐していて、行列ができている販売所を発見!
無視できない感じに賑わっていたので、立ち寄ってみることにしました。
名称:柳田とうもろこし店
住所:青森県弘前市百沢裾野892
行列の正体は『柳田とうもろこし店』の獲れたてトウモロコシ(1本200円)を買い求める人たちの列でした。
みなさん袋いっぱい、両手いっぱいに購入されていました。
私は、旅行途中で生ものを買う訳にはいかないので、茹でたトウモロコシと焼きトウモロコシを購入。
岩木山のきれいな空気とお水で育ったのが感じられる爽やかな甘みでした!!
ちょうど昼の12時を回ったところだったのですが、食べ終わる頃には更に車も人も増えていました。
「嶽きみ」とは?
青森県弘前市の西部にある岩木山(標高1625m)の嶽地区標高(400~500メートル)の農場、嶽高原(嶽地区)で栽培・収穫されたとうもろこしのことを総称して言います。「嶽きみ」は2007年4月20日に地域団体商標に登録されました。
情報:嶽きみ.com
2. 白神山地ビジターセンター
トウモロコシを食べている途中から雨が降ってきてしまい、森の中を歩くのはちょっと・・・という天気になってしまいました。
気持ちは早くブナ林に行きたかったのですが、夕方には止みそうな予報も。
すこし様子を見ることにして『白神山地ビジターセンター』に行きました。
名称:白神山地ビジターセンター
住所:青森県中津軽郡西目屋村神田61−1
入ってすぐの場所に『現在の道路状況』が分かる案内版があります。
目的地の『世界遺産の径 ブナ林散策道』は通行OK!
散策時間、駐車場情報もある便利な案内版です。
パンフレットなども豊富で、白神山地の情報がたくさんありました。
そして、奥の展示ホールでは、ブナの木や、ブナ林について分かりやすい解説があります!
個人的には、駐車場から建物までの間にあるせせらぎの庭がとても美しくて好きでした。
ビジターセンターの向かいには『道の駅 津軽白神 ビーチにしめや』があります。
お土産・農産物販売、お食事処の他、登山用品のモンベルが入っています。
駐車場が満車になるほどにぎわっていました!
※白神山地ビジターセンターの展示ホール・映像体験ホールは新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため2021年9月1日から9月30日まで臨時休館です。
※道の駅 津軽白神ビーチ西目屋は利用可能なようですが、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
道の駅「津軽白神」ビーチにしめや 公式ウェブサイト | 世界遺産と水源の里 にしめや
3. ブナコ株式会社 西目屋工場
ビジターセンターと道の駅に寄った後も雨が止まなかったので、“ブナコ”の西目屋工場に工場見学をしに行きました。
ビジターセンターから車で約3分。
とても近い場所にあります。
名称:ブナコ株式会社 西目屋工場
住所:青森県中津軽郡西目屋村田代稲元196
ブナコは白神山地のブナの木を使用した木工品を作っている会社です。
西目屋工場は廃校を利用していました。
教室ごとに作業工程が分かれていて、作業をしているスタッフさんが丁寧に解説してくれました。
最初の工程は、
「テープ状のブナ材を、底板の回りにグルグルと巻き付けています」
と言って、実演もしてくれました!
ブナ材は水分を多く含んでいるからしなやかで折れずに巻きつけられるそうです。
ブナ材のつなぎ目はどうなっているのか気になって聞いてみたら、
「薄く削ってあってスムーズに繋がるようになっているんですよ」
と見せてくれました。
ブナ材をコイル状に巻き付けるこの作業から「ブナコ」という名前になったそうです。
教室なので、黒板が残っています♪
この後、巻き付けたコイルを少しずつずらして立体的な形に成形していくそうです。
①コイルの巻き数
②底板の大きさ・形
を変えると、
ランプシェードやスツール、ゴミ箱など立体的で大きい物から、
コースターやブレスレットなど小さいものまで作れます。
さらに、コイルを2種類ドッキングさせることでより複雑な形にもなるのがとても面白いと思いました。
▼ブナコミニショップ
すっかり魅了され、1階のブナコミニショップでお土産にプレートを購入。
可愛いたまご型で、少し大きなマグカップも載せられるので職場で重宝しています♪
工場限定のアウトレット製品やセールもしていたので、近くに行かれた際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
工場見学は予約不要・無料です。
※ブナコ西目屋工場(工場見学・製作体験・ブナコミニショップ)は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため2021年9月1日から9月30日までご利用休止です。
4. ブナコカフェ
ブナコ西目屋工場の一角にカフェもありました。
北欧調の素敵なカフェは、ランプシェードも壁掛けの照明も、ブナコ製品です♪
青森県の形のテーブルもあったりしてオシャレです。
カラトリーケースもブナコ製品。
サービスで頂いたバームクーヘンもなんだかブナコに見えてきますね♪
朝ごはんをたくさん食べて、お昼にトウモロコシを食べたきりだったので軽食を頂きました。
西目屋で採れたハチミツと、黒コショウが効いた美味しいハニーピザ!
青森に来ると無性に食べたくなるアップルパイ
コーヒーも頂きました!
ハニーピザは「月替わりワンコインメニュー」だったので500円、
アップルパイのドリンクセットも700円とリーズナブルなのも嬉しいです。
いつか広いお家に住むときにはマネしたくなる素敵空間でした♪
※ブナコ西目屋工場(工場見学・製作体験・ブナコミニショップ)は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため2021年9月1日から9月30日までご利用休止ですが、ブナコカフェは営業中だそうです。
営業時間10:00~16:30(LO16:00)
定休日:火・水曜日
http://bunacofactory.jugem.jp/?cid=4
5. 世界遺産の径 ブナ林散策道
予報通り15時になって雨が止んだのでブナ林散策道に向かいました。
ビジターセンターから車で30分くらい。
車は近くのアクアグリーンビレッジANMONに停められます。
名称:アクアグリーンビレッジ ANMON
住所:青森県中津軽郡西目屋村川原平大川添417
念願の!念願の!!
世界遺産地域に入ります♪♪
初心者向きの『世界遺産の径 ブナ林散策道』は、世界自然遺産登録地域内に設置された遊歩道で、白神山地の自然環境・ブナ林を手軽に体感できる散策コースです。
いざ出発!
15時40分、雨上がりの青空が一瞬見えました。
足元はかなり整備されていて、木の根っこなど躓きそうな場所にはマーカーもついていて安心です。
コースの途中に天然の『水飲み場』がありました。
手でコップをつくり飲んでみると、
ビックリするくらい美味しお水!!
さすが世界自然遺産の白神山地!!!
ブナ林の浄水効果すごすぎます!!!
湧き水でこんなに美味しいと思えるのはじめてで、はじめは恐る恐るだったのにお替りまでしてしまいました。
美味しいお水を飲んだり、写真を撮ったりしながら歩いて、約1時間で戻ってこられました。
『世界遺産の径 ブナ林散策道』コースのハイキングはどのくらいガチなんだろう?
よく分からないまま行ったのですが、赤ちゃんを抱っこしている女性もいる位かなり歩きやすい散策路でした。
山道なのでスニーカーは必須ですが、だれでも気軽に楽しめるのでおススメです♪
■補足
同じ場所から『暗門の滝』にも行けますが、こちらは落石からの安全確保のためヘルメット着用(レンタル有)・通行届の提出が必要です。
雨のせいもあって訪れる時間が遅くなってしまい、落石も怖くて行くのをやめてしまいましたが、ブナ林散策道よりももっと自然に触れあえそうです。
次回は暗門の滝にも行ってみたいなぁと思いました。
6. 津軽ダム
ブナ林散策を終えて、宿泊先の弘前市内へ向かう途中に看板を見つけたので立ち寄ってみました。
名称:津軽ダム
住所:青森県中津軽郡西目屋村居森平寒沢138
展示室は17時で閉まってしまい見学できませんでしたが、
津軽ダムパークは、敷地内解放時間中(8:00~18:00)自由に見学散策が可能です。
そっちから?!
という場所から放水していました。
ダムの反対側は大きな湖が広がっています。
ダムの真ん中まで歩いて、下を見下ろしたら
バンジージャンプの時のようなゾッとする恐怖感に襲われました。
見下ろさなければ広々していて開放的な場所でした♪
※津軽ダムは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため2021年9月1日から9月30日まで[ダムカードの配布休止」、「現場見学会の休止」及び 「津軽ダム資料展示室の休館」です。
詳しくは公式サイトをご確認ください。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
天候がすぐれず少しでしたが、念願の白神山地・世界遺産の中を歩けて大満足な一日でした!
この日は弘前駅の近くで宿泊したのですが、十二湖より近くて良かったです。
西目屋村の白神山地に行くには、弘前からが便利です!!
もう一度行くなら私は弘前から行こうと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました(*^^*)