歴史と向き合うアート旅・大島へ|瀬戸内国際芸術祭2025 アクセスと体験記

 

 

[最終更新日]2025年6月14日 [読了目安]こちらの記事は3分程で読めます [ad]アフィリエイト広告を利用しています

 


Nasuchi

こんにちは、島旅が好きな30代会社員Nasuchiです。
瀬戸内国際芸術祭の会期中だけ訪問できる特別な島・大島を紹介します。

 

高松港からフェリーで約30分。アート作品に触れながら、この島の歴史と静かな時間を感じてきました。

実際に行った体験をもとに、アクセスや見どころをまとめます。

 

 

 

 

 

. 大島ってどんな島?

 

大島は、香川県・高松港の沖に浮かぶ小さな島。普段は一般の立ち入りが制限されていますが、3年に1度開催される現代アートを活用したイベント瀬戸内国際芸術祭(通称・瀬戸芸)の期間中だけ訪れることができます。

島には、かつてハンセン病患者の隔離施設として設けられた「国立療養所大島青松園」があります。長い間、隔離政策のもとで多くの方がこの島で暮らしてきました。現在も入所者の方が暮らしています。

 

瀬戸芸では、アート作品を通じてこの島の歴史や社会的背景と向き合えるようになっています。

観光地とは少し違う、静かで特別な島旅になります。

 

大島の高台から見た景色

 

2. 大島へのアクセス方法


大島へは、高松港から出ている船で向かいます。瀬戸芸の会期中に限り、定期的に運航されています。

乗船は無料で、所要時間は約30分。

1便あたりの定員は約180人で、乗船希望者が多い場合は定員に達し次第、乗れなくなることもあります。時間に余裕をもって並ぶのがおすすめです。

 

船内では、感染症対策として体調不良時の利用自粛や手指消毒などの協力を求められています。

 

高松港と大島を結ぶ船。約30分の静かな船旅です。

 

3. 瀬戸芸パスポートは使える?

 

大島のアート作品も瀬戸芸パスポートの対象エリアに含まれています。パスポートがあれば、そのまま作品を鑑賞できます。

 

瀬戸内国際芸術祭2025では、対象作品を各1回ずつ鑑賞できるパスポートが販売中です。

【価格】

 

パスポートを持っていない場合は、大島では全作品を鑑賞するのに2,500円がかかります(※瀬戸内少女歌劇団は別途)。

 


Nasuchi

他の島も巡る予定があるなら、パスポートの購入がおすすめ。

 

4. 行ってきた体験談(2022年)


私が大島を訪れたのは2022年の瀬戸芸のとき。

滞在時間は3時間ほどでした。

 

到着後、まずは「こえび隊」による約30分の案内に参加。納骨堂や宗教地区、解剖台があるエリアをガイドしてもらいながら歩きました。

なぜここに連れてこられた人がいるのか、当時の暮らしなどの解説を聞くと、この島が歩んできた時間をより深く感じることができました。

 

こえび隊によるツアー中に見た風景

 

こえび隊によるツアーは参加費不要です。任意参加になりますが、はじめて大島を訪れる場合は参加することを強くおすすめいたします。

 

そのあとは自由に作品を見てまわります。島内のアート作品は解説を読み、込められた意味を考えながらじっくり見たいものが多く、思っていたより時間が必要でした。

 

ここで記憶に残った作品をいくつか紹介します。

 

「Nさんの人生・大島七十年」ー木製便器の部屋ー


作家・田島征三さんが入所者Nさんから聞いた人生を立体絵巻物に。

母親との別れ、島の生活、結婚・中絶、Nさんの叫びなど、N夫妻の人生をたどります。

「Nさんの人生・大島七十年」ー木製便器の部屋ー

 

リングワンデルング

島の北部には、ぐるっと一周できる散策路「相愛の道」があります。

かつて若い患者さんたちが自力で掘った散策路で、作家により2019年に復活しました。

リングワンデルングの看板

 

園路には隔離時代のエピソードが刻まれています。

 

海峡の歌

リングワンデルングの看板にも書かれていましたが、強制的な隔離から自由を求め大島から対岸の庵治(あじ)へ海を泳いで渡ろうとする人たちがあとを絶たなかったそうです。

その歴史背景を受け、時を超えて両地の間を泳いで渡った映像が展示されています。

海峡の歌


他にも作品は色々。(撮影NGの作品もけっこうありました)

「海のこだま」島に唯一残された木造船の展示。

 

声の楔

 

青空水族館

 

森の小径

 

作品以外にも訪れたいスポット


円錐形の鎮魂のモニュメント「風の舞」には、「せめて死後の魂は風に乗って島を離れ、自由に解き放たれますように」という願いが込められています。

風の舞



2010年の瀬戸芸にさきがけて引き上げられ、展示された「解剖台」

解剖台

 

撮影が禁止されている作品や資料も多くあり、ハンセン病や隔離政策などを知ることができました。

同時に、訪れた2022年は新型コロナウイルスの影響がまだ残る時期で、コロナ患者や医療従事者などへの偏見や差別を見聞きしたばかりだったので変わらない人間の愚かさを痛感したり。

他の島とは違い、静かな環境の中で作品や風景だけじゃないものににじっくり向き合う時間になりました。

 

5. まとめ


瀬戸芸の会期中だけ訪れることができる大島は、アート作品を通して島の歩んできた歴史にふれる特別な場所でした。

他の島とは少し違い、じっくりと学び、考えを巡らせる時間が多かったので、ひとり島旅に向いているなぁと感じました。

 

 

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